お知らせ

「介護分野における生産性向上について」を公開いたしました。

update 2024/03/11

人材不足は介護業界の大きな課題。そんな中、介護ロボット・ICT機器の導入や介護助手の活用などによって「生産性向上」に取り組み、課題を解決している事業所があります。
きっかけや成功の秘訣について、お話を聞いてみました。


「ぎふ・いきいき介護事業者 認定証授与式&記念講演会」開催レポート

update 2024/01/12

認定証授与式

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岐阜県は、介護人材の育成や職場環境の改善に積極的に取り組む「ぎふ・いきいき介護事業者」として新たに13事業者を認定しました(グレード3の新規認定は8事業者、グレード2は5事業者、グレード1は該当なし)。2023年12月25日に岐阜県庁舎1階の「ミナモホール」で認定証授与式が開かれ、関係者らおよそ150人が出席。県健康福祉部の丹藤昌治部長から事業者の代表者に認定証が手渡されました。
「ぎふ・いきいき介護事業者」認定制度は、介護人材確保の促進につなげようと、2016年度に創設。法人規模に関係なく、各事業者の取り組みの状況に応じて、3つのグレードで認定するもので、2023年12月末時点で計169事業者が認定を受けています。最上位のグレード1は、職員のワークライフバランスの充実に向けた質の高い取り組みを行っていることなどに加え、社会貢献や介護全体のイメージアップに向けた取り組みをしていることや、職員の意見に対しての検討・反映等を行い、職員に周知する仕組みができていることなどが求められています。なお、いずれかのグレード認定を受けると、認定制度のロゴマークを使って事業所のPRができるようにもなります。
授与式では、認定証を受け取った事業者の代表者がそれぞれ挨拶。グレード2の認定をうけた社会福祉法人 柊和会の小林玲央名さんは「2020年に制度を知り、指針にしながら職場改善に取り組んできた。介護業界は人材不足の荒波が押し寄せているが、今後も上位グレードを目指して働きやすい・働きがいのある職場づくりに励んでいきたい」と抱負を述べました。丹藤部長は「グレードの認定事業者として他の模範になり、より良い介護サービスの提供につなげてほしい」と呼びかけました。


記念講演会

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式後は、実力派漫才コンビ「レギュラー」の西川晃啓さんと松本康太さんによる記念講演会「介護×お笑い=笑顔」を開催。2人は、介護職員初任者研修とレクリエーション介護士1級の資格を持ち、全国の介護施設などを訪問しています。今回の講演会では、お笑いの要素を盛り込んだ「介護レクリエーション」を紹介。右手と左手で違う動作をするレクリエーションや、持ちネタのリズムコント「あるある探検隊」と参加者から募った「好きなギャグ」を組み合わせたレクリエーションによって、脳の活性化が期待されることを説明しました。参加者は、西川さんと松本さんの軽妙なトークに従って両手を動かしますが、思うように反応できない状況になると、たびたび笑いが起きました。レギュラーの2人は「介護レクリエーションは、できる、できないよりも楽しむことが大切。失敗を笑いに変えれば和やかな雰囲気が生まれて、みんなが笑顔になる」などと話しました。


今回グレード2とグレード3の認定を受けた介護事業者は次の通りです(敬称略)。


【グレード2取得】

・医療法人 光秀会

・社会福祉法人 柊和会

・有限会社 サンシャイン

・社会福祉法人 幸紀会

・社会福祉法人 サン・ビジョン

【グレード3取得】

・株式会社 あいわ介護サービス

・株式会社 T.S.I

・株式会社 川徳

・株式会社 三城ケアサービス

・日本赤十字社

・生活協同組合コープぎふ

・有限会社 ひなたぼっこさと

・医療法人 悠信会

令和5年度 ぎふ・いきいき介護事業者 認定証授与式&記念講演会を開催します

update 2023/11/22

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介護人材の育成と職場環境の改善に積極的に取り組む介護事業者であると認められた「ぎふ・いきいき介護事業者」の認定証授与式を開催します。

今年は実力派漫才コンビのレギュラーを迎え「介護×笑い=笑顔」と題した記念講演も予定しています。ぜひご参加ください。

先着300名様、入場は無料。事前の申込みが必要です。


■2023年12月25日(月) 14:00~16:00(開場13:30)

ぎふ県庁1階 「ミナモホール」(岐阜市薮田町2-1-1)

「福祉のお仕事魅力発信フェスタ ふくしワールド」開催レポート

update 2023/11/20

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11月11日は「介護の日(『いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう』を念頭に『いい日、いい日』の語呂合わせから、厚生労働省が2008年に制定)」。これにちなみ、福祉や介護について楽しく学べるイベント「福祉のお仕事魅力発信フェスタ ふくしワールド」が2023年11月11日、カラフルタウン岐阜で行われました(主催:岐阜県、岐阜県社会福祉協議会)。コロナ禍による規模縮小を経て、4年ぶりの本格開催となりました。

会場内には、県内の介護事業所や介護福祉士養成施設によるブースが設置され、ステージイベントも実施。家族連れを中心に、大勢の人でにぎわいました。


体験コーナー

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障がい者福祉施設「あいそら羽島」のブース(写真:上2枚)では車いすや介護ロボットなどの福祉用具を使った介助体験、岐阜市社会福祉協議会のブース(写真:左下)では介護施設などへ贈る応援メッセージカード作り、サンビレッジ国際医療福祉専門学校のブース(写真:右下)では最新鋭のVR機器を使って身体の仕組みを視覚的に学ぶ授業体験など、それぞれの特性を生かした体験メニューを用意。来場者がスタンプラリー形式で順に回り、福祉や介護の仕事・学びについて理解を深めました。障がい者就労支援施設で作られたスイーツやパン、雑貨の販売ブースもあり、こちらも盛況でした。

羽島市から来た親子は「買い物に来て偶然イベントを知り、楽しそうと思って参加した。介護の仕事は体力的に大変というイメージがあったが、ロボットを積極的に活用するなどして、現場はどんどん進化していることが分かった」と語りました。


ステージイベント

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県内の介護事業所や介護福祉士養成施設で活躍する職員4名が登壇。ぎふチャンでラジオパーソナリティを務める池戸陽平さんの司会のもと、介護の仕事・学びの魅力を軽妙なライブトークで伝えました。

ステージ上に設置された大型モニターでは、池戸さんが当日朝、体験コーナーを回る様子を収録した動画を放映。動画を閲覧して、ステージイベント後に体験コーナーへ足を運ぶ親子連れの姿も見られました。


イベントを主催した岐阜県社会福祉協議会の田倉優花さんは「参加事業所や学校が気持ちを一つにして準備してきた。普段の生活ではふれることの少ない介護の仕事や学びを体験し、個性豊かな職員さんたちと接することで、福祉について考えたり、介護の仕事に少しでも関心を持ってもらえたりするきっかけになればうれしい」と話しました。


■介護・福祉の仕事に関する問い合わせ先
岐阜県福祉人材総合支援センター(社会福祉法人岐阜県社会福祉協議会内)
TEL:058-276-2510 FAX:058-276-2571

「新人介護職員のための技術研修」開催レポート

update 2023/11/10

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岐阜県内の介護事業所・施設の新人介護職員を対象とした 「新人介護職員のための技術研修(主催:岐阜県、委託先:一般社団法人岐阜県介護福祉士会)」が2023年10月31日、OKBふれあい会館で開かれました。講師は岐阜県介護福祉士会の浅井タヅ子会長をはじめ、同会に所属する認定介護福祉士らが務め、参加者31名が講義と演習、グループワークに取り組みました。


講義・演習

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介護職に求められる主な知識とスキルを「コミュニケーション」「食事の生活支援技術」「移動・移乗の生活支援技術」「衣服着脱の生活支援技術」「排泄の生活支援技術」の 5テーマに分け、 講師陣が解説。「排泄介助の生活支援技術」では、排泄のメカニズムや、利用者様の尊厳を守った排泄介助の大切さに関する講義の後、実技に移り、ポータブルトイレを活用した排泄介助やおむつ交換の手順、声かけのコツなどが具体的に伝えられました。


グループワーク

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講義・演習の後は、グループワークが行われました。はじめにアイスブレイクタイムとして、参加者同士がペアになっての「セブンじゃんけん」を実施。2人の出す指の合計が7になったら、互いに自分の名前や職場、最近楽しかったことを紹介しあいながら、相手の話を引き出す・受け入れることを感じつつ、リラックスした雰囲気となりました。

続いて「利用者様からの入浴拒否があった場合、その原因を探るためにどのような情報が必要か」をテーマに、ワークを開始。ふせんを使って自分の考えや意見を出し合いました。そして「認知症の有無や程度」「自宅で入浴していた時の習慣」「入浴時間の好み」「職員との人間関係」などの視点から議論を深め、利用者様に関する幅広い情報収集と分析が質の高いケアにつながっていくことを学びました。

グループワークの後半には、事前に参加者から募った悩みや疑問に対し、講師陣がそれぞれの現場経験を交えながらアドバイスを送る時間も。特に多く寄せられた「1人で夜勤に対応するのが不安」という悩みに対し、「緊急時のマニュアルを手に取りやすい場所に置いておくと、いざという時に落ち着いて行動できる」「利用者様の状態を細かくメモに残すと安心」などと語りかける講師の声を、参加者はうなずきながら熱心に聞いていました。



研修に参加した方々の感想


介護職として必要な知識と技術が凝縮された中身の濃い研修だった。参加して良かった。


今までの仕事を振り返って客観視することができ、自分の理解が足りていなかったと気づかされた。


新人介護職員という同じ立場の人たちと話せたのが楽しかった。刺激やエネルギーをもらえた。


介護の仕事の深みややりがいを再認識し、今後のキャリア形成を考えるきっかけになった。


参加者の中に外国人の方もいて、介護人材がますます多様化していることを実感した。


講師が熱意のある素敵な方々で、こんな風になりたいと思った。今後も勉強を続けたい。


グループワークではいろいろな考えがあることがわかり、新たな気づきや発見があった。



浅井タヅ子会長からのメッセージ


介護職は「人を幸せにする」対人援助の仕事であり、関わる利用者様に1人として同じ方はいません。だからこそ、その方の身体状況だけでなく、生活環境や習慣、価値観といった情報を、観察とコミュニケーションを通じて理解し、最適なケアを考える「アセスメント」が重要です。教科書やマニュアルに書いてある介助方法であったり、声かけであったりが必ずしも正解とは限らない。答えは、利用者様と深く向き合う日々の中にあって、100%オーダーメイドなんですね。それが、今回の研修で新人介護職員の方たちに最も伝えたかったことです。

参加者のみなさんには今日学んだことを職場に持ち帰って、ぜひ生かしていただきたいと思います。そして、より良い介護のあり方を職場の方々と一緒に探究し、介護職として誇りを持って成長していかれることを願っています。私たち岐阜県介護福祉士会も、研修や情報発信などを通じて、バックアップを惜しみません。介護職がやりがいと楽しみに満ちた魅力的な仕事として語られるよう、ともに歩んでいきましょう。

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▲講師を務めた岐阜県介護福祉士会のみなさん

福祉のお仕事魅力発信フェスタ ふくしワールド開催

update 2023/10/25

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11月11日「介護の日」に合わせて、カラフルタウン岐阜で「ふくしワールド」を開催します。

介護を体験できる「体験ハウス」や介護職員によるトークショー、職員の皆さんのキラキラ輝く姿を紹介する「まちかどギャラリー」など、内容は盛りだくさんです。

また、介護・福祉の求人情報や支援金のご案内、就職活動情報といった「福祉のおしごと相談所」のブースもありますのでぜひお立ち寄りください!


開催日時

11月11日(土)

10:00~16:00

開催場所

カラフルタウン岐阜(岐阜市柳津町)

1階カラフルパーク

福祉のお仕事魅力発信フェスタ ふくしワールド開催のご案内(PDF:2MB)

「福祉の職場体験オンラインツアー2023」開催レポート

update 2023/09/28

福祉や介護の仕事・学びの魅力を動画で発信

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2023年8月8日(火)~31日(木)に岐阜県内の小・中学生とその保護者を主な対象としたWebイベント「福祉の職場体験オンラインツアー2023」が2023年8月8日(火)~31日(木)に開催されました。
福祉や介護の仕事・学びを身近に感じてもらおうと、岐阜県が毎年夏休みに企画している恒例イベント。今年は事前申込制で、参加希望親子が期間中、いつでも好きな時に3種類のオリジナル動画を視聴できるオンライン形式が採用されました。動画は、県から委託を受けた岐阜県福祉人材総合支援センター(社会福祉法人 岐阜県社会福祉協議会内)が「特別養護老人ホーム 飛鳥美谷苑」、「介護老人保健施設 こころ」、「サンビレッジ国際医療福祉専門学校」の協力のもと、撮影・編集したものです。普段はなかなか入れない介護施設や福祉の専門学校を探検気分で見学したり、親子で介護体験ができたりと、盛りだくさんのコンテンツが収録されました。
今回は、このイベントに参加した親子の様子をご紹介します。


多彩なコンテンツで身近になる福祉・介護の世界

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夏休みも終わりに近づいた8月のある日、大垣市に住むAさんの自宅を訪ねると、お母さんと一緒に「福祉の職場体験オンラインツアー2023」の動画を視聴するあやのちゃんの姿がありました。あやのちゃんは現在、小学5年生。食事の準備や片付けなどのお手伝いを進んでする、しっかり者の女の子です。

今回のイベントは、あやのちゃんのお母さんがチラシを見て参加を申し込んだそう。「子どもの可能性は無限大。将来について考える機会になればと思いました。」と話します。

1つ目の動画では「特別養護老人ホーム 飛鳥美谷苑」を訪問。座ったまま入れる浴槽をはじめ、介護施設ならではの設備やさまざまな仕事が、実際に働く職員さんの生の声と共に伝えられました。

2つ目の動画では「介護老人保健施設 こころ」を訪問。介護福祉士や作業療法士、事務職など、多様な専門職が連携しながら利用者の方々を支える様子が生き生きと映し出されました。

3つ目の動画では「サンビレッジ国際医療福祉専門学校」を訪問。介護の知識と技術を学ぶ授業の様子や、海外からの留学生も多い国際色豊かな学校生活の様子が、学生らのインタビューを交えて紹介されました。

また、各動画内には、簡単な介護食の作り方や介助の方法を実践的に学ぶ「ちょこっと体験コーナー」もあり、あやのちゃんとお母さんは楽しそうに取り組んでいました。


あやのちゃんとお母さんの感想

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あやのちゃん:保育園に通っていた頃、鼓笛隊員として介護施設で演奏を披露したことがあります。その時、たくさん拍手をしてくれたおじいさん・おばあさんたちのように、高齢で身体が不自由になっても安心して暮らせるのは、介護のプロの人たちがそばにいるからだということを今回初めて知りました。職員さんたちがみんな笑顔で働いていたこと、「大変なこともあるけれど、すごく楽しい仕事」と話していたことが心に残っています。それから、介護の勉強は机の上だけじゃなくて、いろいろな実習もあり、おもしろそうだなと思いました。

あやのちゃんのお母さん:介護職は「キツい仕事」というイメージを持っていましたが、動画を見て、そのイメージが大きく変わりました。どの仕事だって、嫌なこと、つらいことはありますよね。そういう現実の中で、みんな誇りを持ってがんばっている。ああ、同じなんだと気づきました。そして、「ありがとう」の言葉や笑顔があふれている介護の職場の魅力、ポジティブな面を知ることができ、温かい気持ちになりました。こうした動画が子どもたちの選択肢を広げるきっかけになるかもしれません。ぜひ、学校の授業でも取り入れてほしいと思います。


■動画の視聴
オンラインツアーの動画は以下のサイトで一般公開しています。ぜひご覧ください。

特設サイト(R6.3.31まで)

YouTubeチャンネル


■介護・福祉の仕事に関する問い合わせ先
岐阜県福祉人材総合支援センター(社会福祉法人 岐阜県社会福祉協議会内)
TEL:058-276-2510 FAX:058-276-2571

令和5年度 アセッサー講習 受講者募集のご案内(補助金あり)

update 2023/09/28

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介護職員の育成と指導時に求められる客観的視点とスキルを磨く、アセッサー(評価者)を養成する講習です。介護現場でのチームリーダーの方や、資質向上・キャリアパス構築を目指す方など、ぜひお申し込みください。

また、岐阜県では受講費を支援する補助金(職員1人当たり1万円)を支給しております。

ぜひご活用ください。


●お申込み受付期間

令和5年10月3日(火)~11月7日(火)まで


●講習内容

  1. テキストによる自主学習
  2. オンライン学習
  3. トライアル評価による学習
  4. 確認テストの受験


●受講費についての補助金

令和5年度アセッサー講習受講支援事業費補助金<県HP


令和5年度 アセッサー講習 受講者募集のご案内(PDF:732KB)

専門セミナー「精神疾患者への対応&先進的取組発表」開催レポート

update 2023/09/25

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「岐阜県介護人材育成事業者認定制度」に取組む介護サービス事業者を対象とした専門セミナー(主催:岐阜県、運営:公益財団法人介護労働安定センター岐阜支部)が2023年8月21日(月)、ワークプラザ岐阜で開催されました。

今回のテーマは「精神疾患者への対応&先進的取組発表」。医療と介護、それぞれの現場で活躍する登壇者の話に、来場者・オンライン参加者あわせて約50名が熱心に耳を傾けました。
また、第1部の終盤では、参加者から寄せられた精神疾患者への対応に関する悩みや疑問に、講師がアドバイスする時間も設けられました。


第1部 基調講演「精神科領域の実際」

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患者さんごとに適したアプローチを

いまいせ心療センター(愛知県一宮市)の精神科医師・鎌倉理人先生が臨床経験を交えながら、精神疾患の正しい知識について解説するとともに、そうした患者への接し方のポイントをアドバイス。「統合失調症から、うつ病などの気分障害、パーソナリティ障害まで、多岐にわたる精神疾患は、検査値に当てはめて診断名を判断できるものではなく、境界があいまい。また、治療はご本人のお話を丁寧に聞き取った上での薬物療法が中心になるが、疾患の重症度と治りやすさには相関性がなく、薬の効き方にも個人差があるため、患者さんごとに適したアプローチを探っていく必要がある。」と、個別対応・支援の重要性を強調しました。


患者さんの気持ちに寄り添い試行錯誤

鎌倉先生は「高齢の患者さんについては、医療と介護施設などの地域機関が互いに協力し合えるような体制を作っておくことも大切。介護職の人が認知症の患者さんに付き添って精神科を受診する際はぜひ、困りごとやこれまでの経過を整理し、ポイントを絞って情報を伝えてほしい。医療機関は病態の重症度に関わらず、状況や必要に応じて入院治療も受け入れてくれる。」と呼びかけました。その上で「認知症の方は、少し視点をずらした“変化球”のコミュニケーションを取ることが、時に薬物療法以上の効果をもたらすことがある。たとえば、ご本人のこだわりに配慮した声かけによって入浴拒否をしなくなったケースがあった。対応に正解はない。失敗してもいいので、その方の気持ちに寄り添いながら、トライ&エラーを繰り返してもらいたい。」と話しました。


第2部 介護事業者による先進的取組発表「介護ロボットの活用と効果」

Image title社会福祉法人 浩仁会は揖斐郡大野町、揖斐川町に特別養護老人ホーム、地域密着型特別養護老人ホーム、ショートステイホーム、グループホームを運営しています。今回は先進的取組発表として法人を代表し、セント・ケア おおの(揖斐郡大野町)の施設長・木村裕亮さんが、法人施設で2015年から取り組んでいる介護ロボット活用やDXの取組みと、それらの効果を発表しました。

「介護ロボットにはさまざまな種類があるが、施設では見守り支援ロボット(センサーや外部通信機能を備えたロボット。転倒を検知し、自動で通報する機能もある。)を中心に活用を進めている。導入によって、ベッド周辺での転倒事故が激減。2022年度の骨折事故は0件になった。また、介護ロボットの導入と並行してDXを推進しており、ICT機器で介護記録をデジタル化したり、ビジネスチャットで職員間のコミュニケーションや情報共有を行ったりしている。DXは業務を効率化し、職員の時間的・精神的なゆとりを生み出した。得た時間は、利用者さんへの直接ケアや地域との交流に充てている。」と話しました。



詳しくご覧いただきたい方はこちら

https://youtu.be/I8Zv57AbkvQ


導入・定着のポイント

木村さんは、介護ロボットの導入・定着のポイントとして、


・情報収集と分析(ロボットの種類、現場のニーズなど)
・費用対効果の検討(補助金も活用)
・目的を明確にした導入計画の作成
・導入前のお試し(メーカーなどに相談する)
・導入中の試行錯誤(マニュアルやルールの作成、研修の実施など)
・導入後の効果測定と改善


の6つを紹介。さらに「変化を恐れず楽しむこと、目標を持つことが大切。介護職の未来は、現場で働く私たち自身が行動しなければ変わらない。魅力ある職場をみなさんと一緒に作っていきたい。」と語りました。

社会福祉法人 浩仁会の取組みはコラムページでもご紹介しています。あわせてぜひご覧ください。


▼活用次第で現場が変わる!介護ロボットをチームの一員に

https://www.gifu-kaigo.jp/column/volume23.html



セミナーに参加した方々の感想


異なる2つのテーマだったが、どちらも学びがたくさんあり、有意義な時間になった。


精神疾患者の方への接し方について深く考えることができた。


病院受診に付き添う際のポイントなどを今後に生かしていきたい。


大変参考になった。もっとゆっくり聞きたかった。


介護ロボット導入への意欲がわいた。早速行動を起こそうと思う。

【介護事業者】ケアパートナー(介護助手)の導入研修&合同面接会のご案内<研修参加費・紹介費 無料>

update 2023/09/22

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介護職員をサポートするケアパートナー(介護助手)の導入を支援します!

ケアパートナーの導入を希望する事業者と、ケアパートナー希望者をそれぞれ募集し、説明会・導入研修及び合同面接会を実施します。


●5会場 + オンライン にて開催

事業説明会兼ケアパートナー導入研修実施日合同面接会実施日
【岐阜市】
ワークプラザ岐阜
9/28(木)11/29(水)
【大垣市】
大垣市スイトピアセンター
9/27(水)11/22(水)
【関市】
わかくさ・プラザ
10/3(火)11/28(火)
【多治見市】
ヤマカまなびパーク学習館
9/29(金)11/21(火)
【高山市】
高山市民文化会館
10/4(水)11/27(月)
オンライン説明会10/6(金)

ケアパートナー(介護助手)の導入研修&合同面接会のご案内(PDF:931KB)