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「新人介護職員のための技術研修」開催レポート

update 2022/10/11

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介護のプロとして大切な知識や技術の土台を作ってもらうため、岐阜県内の介護事業所で働く入職後3年未満の介護職員を対象にした「新人介護職員のための技術研修」が令和4年9月22日(木)、大垣市情報工房5階セミナー室で開かれました(主催:岐阜県・委託先:一般社団法人岐阜県介護福祉士会)。

「移動・移乗」「衣服着脱」「排泄」などの基本的な介護技術やコミュニケーション技術を、座学と演習を織り交ぜて学ぶ毎年好評のプログラム。今回は岐阜県介護福祉士会の西脇孝幸さん、崎原奈津美さんが講師を務め、27名が受講しました。

また、研修の終盤では、事前に参加者からアンケート形式で募った仕事の悩みや疑問を共有し、それらに対する解決策を講師がアドバイスする時間も設けられました。


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研修風景:「移動・移乗」

「日常生活のさまざまな場面で欠かせない移動・移乗は、介助する側、される側の双方に負担なく行うことがポイント」と西脇さん。参加者は、人間の体の動きの特性や運動の関係「ボディメカニクス」を利用した介助方法を学びました。

演習では、左半身麻痺を持つ利用者様という想定で、西脇さんと崎原さんがベッドから車椅子への移乗介助を実演。車椅子を置く位置、適切な声かけ、利用者様が動きやすい姿勢づくり、介助者が体重を支えるために必要な床面積を広くとりやすい姿勢など、一連の流れとコツを解説しました。


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研修風景:「衣服着脱」

はじめに、介護現場における更衣の意義や好ましい衣服の材質・デザイン、「脱健着患(だっけんちゃっかん:衣服を脱ぐときは健康な側から、着る時は痛みや麻痺がある側からという考え方)などについて、崎原さんが解説。その後、参加者同士がロールプレイングに取り組みました。

「脱健着患」の原理原則を意識するだけで更衣介助がぐっとスムーズになり、利用者様も安心して着替えられることを参加者の皆さんは実感した様子でした。


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研修風景:「排泄」

排泄介助・介護を適切な手順で手際よく行うには?また、利用者様の自尊心を傷つけないためには?それらの知識や技術を、西脇さんと崎原さんが分かりやすく伝えました。実演ではモデル人形を使って、オムツを正しく付ける方法や、排泄物が漏れないためのコツをレクチャー。特にオープン型のオムツの場合は、ギャザーを太ももの付け根にしっかり沿わせることや、テープを体に合わせてクロスになるように留めることなどのポイントが紹介され、参加者の皆さんはうなずきながら熱心に見入っていました。



研修に参加した方々の感想


テクニックだけではなく、「なぜそうするのか」、考え方のベースを教えていただけた。


実演を交えたとても分かりやすい研修だった。明日から早速実践していきたい。


岐阜県介護福祉士会の講師の方々の熱意が伝わる有意義な時間だった。


研修は初めてで良い機会になった。普段の仕事が自己流になっていることに気づけた。


同じ新人介護職員としてがんばっている人たちと交流でき、刺激をもらえた。


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▲講師を務めた岐阜県介護福祉士会の崎原奈津美さん(左)、西脇孝幸さん(右)。それぞれ住宅型有料老人ホーム、特別養護老人ホームで活躍しながら、認定介護福祉士の資格取得を目指しています。


今回の研修を企画した岐阜県介護福祉士会の浅井タヅ子会長は「基礎なき介護キャリアは、砂の上にお城を建てるようなもの。今日学んだことを生かし、新人のうちに基礎をしっかりと固めて長く活躍できる人材になってほしい」と新人介護職員にエールを送ります。

「新人介護職員のための技術研修」は10月14日(美濃加茂市文化会館)、10月27日(下呂市民会館)、11月10日(恵那市文化センター)、1月11日(OKBふれあい会館)でも開催予定。少しでも興味のある方、都合の合う方はぜひお申し込みください。


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■「新人介護職員のための技術研修」に関する問い合わせ先
岐阜県介護福祉士会
TEL:058-322-3971 FAX:058-322-3972