

「岐阜県介護人材育成事業者認定制度 基礎セミナー」開催レポート
update 2025/06/23
2025年5月30日(金)、ワークプラザ岐阜で「ぎふ・いきいき介護事業者認定制度」に関する説明会が開かれました。
2016年度にスタートした同制度は、県内で介護保険サービス事業所を設置している事業者を対象に、事業者が行う人材育成や職場環境改善への積極的な取組みを認定・支援するものです。
認定を受けると、専用ロゴマークを使って働きやすい職場であることをPRできることや、各種補助金の優先採択を受けることができる等、メリットも多く、2025年5月現在で180事業者が認定を取得しています。
説明会は対面とオンラインのハイブリッド形式で実施。これから認定に向けて取組む事業者ら52名の参加者が、メモを取りながら熱心に聞き入っていました。
認定グレードは3つ
「ぎふ・いきいき介護事業者」の認定は、グレード3からグレード1まで3段階。各グレードで認定基準が異なり、「信頼される運営」「積極的な人材育成」「職員の定着促進」の3つの観点で岐阜県が評価します。
開催日 | 2025年5月30日(金) |
会場 | ワークプラザ岐阜 |
参加者 | 52名(うち、オンライン視聴での参加は39名) |
プログラム | 第1部 ・認定制度の概要、基準等について ・申請手続きについて 第2部 ・ぎふ・いきいき介護事業者による取組発表(社会福祉法人 大東福祉会様) |
第1部ではまず、今回の説明会の企画運営を行った公益財団法人 介護労働安定センター 岐阜支部の志水茂支部長があいさつ。「岐阜県の介護職の有効求人倍率は4倍台で全国平均を下回るものの、現場の人材不足感は今後も続く。ぎふ・いきいき介護事業者認定制度を利用して人材育成と業務効率化を図り、採用や定着につなげてほしい」と話しました。
続いて、特定社会保険労務士の纐纈敦さんが認定制度のしくみやグレード別の評価基準などについて説明。「今後は介護職員の定着がより重要になっていく。事業所は給与、福利厚生、教育体制、職場の風通しなど、あらゆる面から魅力ある職場づくりに注力する必要があり、その一助として、ぎふ・いきいき介護事業者認定制度に取り組む意義は大きい」と述べました。続いて、県高齢福祉課の担当者が認定制度の手続き方法や書類作成時の注意点などを補足説明しました。
第2部では、2024年度にグレード1の認定を取得した社会福祉法人 大東福祉会の統括施設長 関根良一さんが取組み事例を発表。「大東福祉会は設立から28年の歴史を持つが、かつてはどちらかというとトップダウン型の組織だった。そうした風土を変え、職員が主体的に活躍できる職場を作ろうと、さまざまな改革やチャレンジを継続的に行っている。ぎふ・いきいき介護事業者認定制度への参加は取組みの一環で、地域からの信頼感が増したことが、得られた一番のメリット。介護サービスの質の高さ、職場環境の良さが客観的に評価され、優秀な人材の確保にもつながっている」などと話しました。
◆信頼される運営:
「ぎふSDGs推進ゴールドパートナー」登録、「大垣市こども居場所 こどもんち事業」登録、カルチャースクール開催など
◆積極的な人材育成:
資格取得支援、委員会活動、月1回の自己評価および年2回の人事考課の実施、役職者を対象とした目標管理評価制度の導入など
◆職員の定着促進:
「岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業」認定取得、介護ロボットやICT機器の導入、職場つみたてNISAを利用した資産形成の支援、提携フィットネスクラブの利用料補助など
岐阜県では今後も関係機関と連携しながら、「ぎふ・いきいき介護事業者認定制度」のさらなる普及に向けた活動に取組んでいきます。認定取得をご検討中の事業者様はぜひ、お気軽にお問い合わせください。
◯「ぎふ・いきいき介護事業者認定制度」について
・詳しくはこちら(県HPリンク)
・サイト内のページでもフロー図等でわかりやすく解説しています。
→「ぎふ・いきいき介護事業者について」
◯「ぎふ・いきいき介護事業者認定制度」に関するお問い合わせ
岐阜県 健康福祉部 高齢福祉課
TEL 058-272-8289