介護職をめざしたきっかけ
- 高校生の頃、同居していた祖母が認知症を発症しました。家の中を歩き回るようになり、排せつの介助も必要になっていき、それまで穏やかだった祖母が日に日に変化していく姿を感じていました。当時の私は、変わっていく祖母の姿に恐れを感じ、何も手伝うことができませんでした。母は懸命に介護を続けていましたが、心身ともに限界に近づいているのは明らかでした。ただ見ていることしかできない自分の無力さを、今でもはっきりと覚えています。その後実家を離れ、母の体調悪化をきっかけに祖母は介護施設へ入所することになりました。私も結婚して子どもが生まれ、面会に訪れる機会が増えた頃、施設での祖母の様子に驚かされました。家にいた頃とは異なり、穏やかな表情で椅子に座り、レクリエーションを楽しんでいたのです。母も「自分の時間を持てるようになり、本当にありがたい」と感謝の言葉を口にしていました。その光景を目の当たりにし、私も介護職に就いて誰かの生活を支えたいと強く思うようになりました。

私は今、こんな仕事をしています
- 現在はユニットリーダーとして、日々現場に入りながら利用者様が安心して過ごせるよう、ケア全体に目を配っています。食事の摂取状況や表情、仕草のわずかな変化など、些細なことも見逃さないよう心がける毎日。小さな気づきが早期対応につながることも多いため、発見したことはユニット内で共有し、記録や申し送りの漏れがないようスタッフへの声かけも欠かしません。新人職員や経験の浅い職員には、できるだけ一緒に業務にあたるようにしています。一人立ちのタイミングを見極めながら、安心して成長できる環境を整えることも私の重要な役割です。私自身、子どもが幼い頃は入浴介助の3時間パートからこの仕事をスタートし、少しずつ勤務時間を延ばし、社員登用を経て、現在のリーダー職へ。焦らず自分のペースで一歩ずつ成長することの大切さを、身をもって経験してきました。だからこそ、後輩たちにも同じように寄り添い、見守っていきたいと考えています。

この職場の好きなところ
- この職場で最も気に入っている点は、職員同士の声かけや相談がしやすい雰囲気があること。多忙な中でもお互いを気遣い、誰かが困っていれば自然と手を差し伸べ合える環境が整っています。立場や経験年数に関係なく、入職したばかりの職員にも気軽に相談できますし、尋ねられた側も丁寧に応えてくれる方ばかり。日常的に「ありがとう」「助かりました」という言葉が飛び交い、その一言があるだけで声をかけて良かったと実感できます。また、急な体調不良で休まなければならない場合も、快く受け入れてもらえます。お互い様の精神で支え合ってきた職場だからこそ、安心して働き続けることができるのだと思います。

今後の目標
- 介護福祉士として長年従事してきましたが、学ぶべきことはまだ多いと常々感じています。今後もユニットリーダーとして、職員が働きやすい環境づくりに注力していきたいところですが、特に意識しているのは、チーム全体が余裕を持って業務に取り組める雰囲気をつくることです。現場の慌ただしさは利用者様にも伝わり、不安を与えてしまいます。落ち着いてケアに向き合える環境こそが、利用者様の安心につながるはずと考え、次世代を担う若いリーダーたちの育成にも力を入れていきたいと考えています。利用者様に安心していただける介護を提供できるよう、日々の業務を丁寧に積み重ねていくつもりです。





