介護の仕事 私たちらしい働き方

各務由香里さん

各務由香里さん

入職14年目
  • 事業者ジャンル

    介護老人保健施設
  • 勤務先

    介護老人保健施設アルマ・マータ/医療法人 仁寿会
  • 取得資格

    介護福祉士
  • 取材年

    2026年

介護老人保健施設とは

原則として、65歳以上で「要介護1」以上の認定を受け、病院から在宅への復帰をめざす方が一定期間、入所できる施設。医学管理下で医療ケアやリハビリ、日常生活の介助などが受けられます。

できることを奪わない介護で

その人らしさを支えていきたい

介護職をめざしたきっかけ

幼い頃から祖母と同居しており、高齢者の方々に囲まれて育った環境が原点です。祖母の友人たちも頻繁に家を訪れていたため、お年寄りと会話を楽しむことは私にとって日常の一部でした。そうした経験から自然と高齢者の方とお話しすることが好きになり、人と深く関わる仕事に就きたいという思いが芽生えていったのです。高校卒業を控え、将来の進路について真剣に向き合っていた時期、保育士やリハビリ職など複数の選択肢が浮かびました。しかし、超高齢社会を迎える日本において、本当に必要とされる仕事は何かと自問した時、「人と話すことが好き」という自分の強みを最大限に生かせるのは介護職だと確信。人の役に立ちながら専門性を身につけられる点にも魅力を感じ、この道に進むことを決意しました。高校卒業後は専門学校へ進学し、2年間かけて介護の理論と実践を学びました。在学中の施設実習では、利用者様一人ひとりと向き合い、その方の人生や価値観を尊重することの大切さを実感。この気づきが現在の仕事における基本姿勢の礎となっています。

私は今、こんな仕事をしています

食事・排せつ・入浴という三大介護を軸に、利用者様の日常生活全般を支援しています。当施設は介護老人保健施設としてリハビリ機能を備えているため、生活リハビリを提供することも重要な役割の一つ。歩行可能な方には安全を見守りながら一緒に歩き、車椅子からの立ち上がり訓練や、手指の機能維持を目的とした作業活動にも日々取り組んでいます。業務で最も大切にしているのは、利用者様の残存能力を正確に把握し、その力を最大限に引き出す支援を行うこと。すべてを代わりにやってしまう過剰介護は、かえってご本人の機能低下を招きかねません。できることはご自身で行っていただき、難しい部分だけをさりげなくサポートする姿勢を常に意識しています。利用者様と接する際には、必ず目線の高さを合わせ、人生の大先輩への敬意を込めた丁寧な言葉遣いを心がけています。高齢者の方は、ご自身の話に耳を傾けてほしいと願っていらっしゃることも多いです。忙しい業務の中でも傾聴の姿勢を忘れず、一人ひとりの声にじっくりと耳を傾けることを日々実践しています。

やりがいを感じる時

最大のやりがいは、利用者様の回復と笑顔に立ち会えること。介護老人保健施設という特性上、病院から退院されて入所された当初は、寝たきりに近い状態の方や歩行が困難な方も少なくありません。しかし、日々のケアを積み重ねることで少しずつ機能が回復し、やがて自分の足で歩けるようになり、笑顔でご自宅へ戻られる姿を見届けた時、この仕事を選んで本当に良かったと心から実感します。また、日々の小さな喜びも私の原動力です。出勤するたびに「今日来てくれたんだね」「あなたの顔を見ると安心する」と声をかけてくださる利用者様がいらっしゃいます。そうした温かい言葉に触れると、疲れも吹き飛び、今日も頑張ろうという気持ちが湧いてくるのです。職場環境も大きな魅力の一つ。スタッフ同士が明るく、職種や経験年数を問わず気軽に相談し合える雰囲気が根づいています。急な体調不良や家庭の事情が生じた際も、互いにカバーし合う協力体制が整っており、安心して長く働き続けられる職場です。

今後の目標

介護に関する知識と技術を継続的にアップデートしていくことが目標です。介護保険制度は定期的に改正され、介護技術やケアの考え方も進化を続けています。近年は移乗支援ロボットを始めとするテクノロジーの導入も進んでおり、こうした変化に柔軟に対応できる人材であり続けたいと考えています。また、勤続年数を重ねた今、後輩育成も私の使命。日頃から積極的に声をかけ、話しやすい関係づくりを心がけています。気づいた点はその場で具体的に伝え、次の実践へ生かせるフィードバックを意識。責任ある立場を担える次世代の人材が育つよう、日々サポートを続けていきます。

私のワークライフバランス

オンとオフを明確に切り替えることで、仕事とプライベートの両方を充実させています。勤務日は目の前の業務に全力で向き合い、休日は自分の時間を思いきり楽しむ。このメリハリが心身のバランスを保つ秘訣です。リフレッシュ方法はドライブや旅行で、九州や沖縄まで足を延ばすことも。友人とランチやカフェでゆったり過ごす時間も欠かせません。野球観戦も長年の趣味で、夏は高校野球に熱中しています。また、バンテリンドーム ナゴヤへ応援に駆けつけることもあります。
※インタビュー内容は取材時のものです。
詳しく見る

前のインタビューへ

次のインタビューへ