介護の勉強 私たちらしい働き方

三尾麻莉恵さん

三尾麻莉恵さん

入職10年目
  • 事業者ジャンル

    特別養護老人ホーム
  • 勤務先

    特別養護老人ホーム燦燦/社会福祉法人 幸紀会
  • 取得資格

    介護福祉士
  • 取材年

    2021年

特別養護老人ホームとは

原則として、65歳以上で「要介護3以上」の認定を受け、自宅での生活が困難な方が入居できる施設。入浴、排せつ、食事、身体の移動など、24時間の介助を受けながら暮らせます。

一人ひとりに寄り添った介護で

入居者様の生活の質の向上を目指す

介護職をめざしたきっかけ

元々別の事業所で医療事務として採用されていました。そこがうまくいかず思い悩んでいるとき、理事長から「ヘルパーの資格を取ってみないか」と勧められ、勉強も兼ねてデイサービスへ異動しました。はじめは介護の知識や経験がまったくなかったので、「何でもやります!」という気持ちで取り組んでいましたが、ユニットの上司が利用者様とそのご家族に対してとても真摯に向き合っている姿を見て、「自分もこの上司のようになりたい」と思い、介護福祉士の資格を取りました。昔から人とのコミュニケーションが苦手で、自分が介護の仕事に就くとは人生の選択肢にありませんでしたが、今はこの先もずっと介護の現場で働きたいと思っています。こう思えたのも上司をはじめ、周りの職員の人柄の良さがあったからこそだと思います。

私は今、こんな仕事をしています

入居者様の身体介護がメインですが、私は生活のサポート、QOL(生活の質)の向上を意識するようにしています。ただ業務をこなすのではなく、入居者様のできない部分を主にサポートしています。また、ご家族の思いも大切にし、入居者様本人の意思とご家族の思いとの両方を取り入れ、より良い介護ができればと思っています。ただし双方の意見には相違がある場合など、入居者様本人が遠慮をして言い出せない事は多々あります。そんな時は、お互いの意見のすり合わせを少しずつ丁寧に行い、入居者様一人ひとりの性格を考慮して、意見を聞き出すようにしています。

この職場でのやりがい/好きなところ

入居者様の入浴をマンツーマンで行ったり、ユニットでお味噌汁を一緒に作ったりするなど、少人数制のユニットケアを行っているところです。入居者様がご自宅で使用している家具や食器といった、なじみのあるものを施設で使うようにするなど、入居者様の意向を積極的に取り入れている所が気に入っています。例えば、もし自分が他の施設で働いたとして、そこで入居者様を全員同じ時間に起こし、同じ時間にオムツ交換を行い、流れ作業でまとめて入浴させるという職場だったら、必ず違和感を感じると思います。入居者様ファーストの基本姿勢は、常に持ち続けたいと思います。
そのほか今の職場は、生活感や季節感が出るように、ユニットごとに家具の配置や飾りが任されています。自分たちで考えて模様替えを行うと入居者様にも喜ばれ、スタッフの気分転換にもつながっています。

今後の目標

現在は資格取得の予定はありませんが、研修などには積極的に参加しています。そのほか、医療事務の経験もあることから、薬の知識やリハビリなど、医療的な専門知識とスキルを身につけたいと思い、参考書などで勉強をしています。体調不良の入居者様にすぐに対応できるなど、現場で的確な処置ができるようになれば、より入居者様の安心に繋がります。これからも担当しているユニットの入居者様を一番に考え、その時その時を真剣に、大切に取り組むことが一番だと思っています。

※通常時はマスク着用。写真撮影時のみマスクを外しています。

私のワークライフバランス

寺社仏閣をはじめ、京都の街が大好きで、京都検定3級を持っているほどです。年に数回京都旅行に行き、リフレッシュしています。仕事は良いことばかりではないので、きっちりオン&オフを切り替えることで自分を常にフラットな状態にキープすることを心がけています。休みの希望が言いやすい職場環境なので、あえて周りのスタッフに頼ることで、「助けてもらった分頑張ろう!」と、休日明けのモチベーションアップにもつながっています。
※インタビュー内容は取材時のものです。
詳しく見る

前のインタビューへ

次のインタビューへ