介護の勉強 私たちらしい働き方

小寺里奈さん

小寺里奈さん

入職4年目
  • 事業者ジャンル

    特別養護老人ホーム
  • 勤務先

    特別養護老人ホームパサーダ/社会福祉法人 北晨(認定事業者)
  • 取得資格

    介護福祉士、喀痰吸引
  • 取材年

    2022年

特別養護老人ホームとは

原則として、65歳以上で「要介護3以上」の認定を受け、自宅での生活が困難な方が入居できる施設。入浴、排せつ、食事、身体の移動など、24時間の介助を受けながら暮らせます。

様々な国からきた介護職員とともに

グローバルな視点で“見守り”を重ねたい

介護職をめざしたきっかけ

これからの高齢化社会に向けて、以前から福祉の分野には興味があり、人と関わる仕事がしたかったため、少しでも早く専門的な勉強をしたかったので、中学卒業と同時に福祉の専門高校へ進学しました。介護施設での実習を通して、さまざまな職種と関わる中で、一番近くで利用者様と寄り添い、その方の人生の支えとなれる介護職にとても魅力を感じ、介護業界で就活を行いました。介護業界の中で、一つひとつ丁寧な仕事ができることと、地元だったということもあり、数ある施設の中でユニット型システムの『パサーダ』に決めました。

私は今、こんな仕事をしています

『パサーダ』は、ユニット型の特別養護老人ホームです。1ユニット10人で生活しており、各ユニットに担当介護士が配置され、一人ひとりに寄り添い、その方に合った個別ケアを提供しています。利用者様にとって毎日の生活の場であることを、職員一人ひとりが認識し、安心して過ごせる空間であるように、日々試行錯誤しながら業務を行っています。大変な出来事や想定外のことも多々ありますが、利用者様の立場にたち、自分だったらどうして欲しいかを常に考え、その思いや願いをなるべく汲み取れるよう心がけています。想定外のことが生じた場合には、さまざまなスタッフと連携をとりながら、問題解決できる職場だと思っています。

この職場でのやりがい/好きなところ

現在『パサーダ』では、日本人だけでなく、インドネシアやベトナムなど、3カ国以上の介護福祉士と実習生を受け入れています。皆さんとても優しく頼もしい存在で、年齢も20~30代の方が多く、私と歳も近いので、とても良い刺激になっています。そのスタッフを通じて、いろいろな国の文化や食べ物を知ることができて、良い気分転換にもなっています。
また利用者様に施設内で四季を感じてもらえるよう、季節に合ったイベントを多数開催しています。春は鯉のぼり、夏は七夕祭り、秋は文化祭、冬は書き初めなど、利用者様が作った作品も数多く掲示され、施設内はとても華やかな雰囲気です。施設内のスタッフも一緒になって作るので、団結力や連帯感も生まれます。利用者様と楽しさを分かち合えるイベント事は、私の楽しみの一つでもあります。
そのほか、利用者様のご家族からの言葉や手紙などを受けて「ここで両親のお世話を引き受けていただけて、本当に良かったです」という内容を、ダイレクトに言ってもらえることは、とても嬉しく思えると同時にやりがいを感じます。

今後の目標

人が相手のお仕事なので、毎日まったく同じということは絶対にありえません。利用者様はいくつもの病気を抱えていらっしゃる方がほとんどで、体調面で急変が起こることも少なくありません。また認知症の方や意思疎通が難しい方は、自分の不調を上手く伝えることができないことが多々あります。そうしたことからも、利用者様の小さな変化やサインにもすぐに気づけるよう、医療的な知識も増やしていきたいです。今後は、ケアマネジャーの資格取得を目指しながら、さまざまな方面でも活躍できる職員になれるよう、現場と事務の仕事の両立を目指したいと思います。

※通常時はマスク着用。写真撮影時のみマスクを外しています。

私のワークライフバランス

介護の現場は、常にさまざまな出来事に対して意識を集中しないといけない職場なので、できる限りプライベートでは、心と身体をフラットにするためにも、気分転換できる工夫を心がけています。私はとにかく動くことが好きなので、お休みの日に友達とドライブに出かけたり、一人でショッピングに行ったりするなど、リフレッシュすることが多いです。しかし現在は、コロナ禍ということもあり、なかなか外に出かけられないので、時短を目指した料理作りやちょっと創意工夫を凝らした裁縫など、さらなる新しい趣味を見つけ、プライベートも充実させていきたいです。
※インタビュー内容は取材時のものです。
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