岐阜県介護人材育成事業者認定制度の認定証授与式を開催
update 2016/12/22
介護人材の確保・育成・定着を図るため、2016年度に創設された「岐阜県介護人材育成事業者認定制度」の認定証授与式が12月22日(木)、岐阜市のふれあい福寿会館で開かれました。
岐阜県介護人材育成事業者認定制度は、人材育成や職場環境の改善に積極的に取り組む介護事業者をグレード3から1までの3段階で認定・公表し、応援するというもの。2016年度はグレード2に15事業者、グレード3に47事業者が認定されました。
認定を受けるためには、岐阜県の定めた一定の基準を満たすことが必要ですが、制度への「取組宣言」を行うことで、職場環境整備のための事業者コンサルティングなどのサポートを無償で受けられるのが特徴。認定されると、本サイトでの認定事業者紹介などを通じて、求職者の方々に「安心して就職できる場所」としてアピールできるなどのメリットがあります。
認定証授与式には認定事業者ら約80人が出席。制度の策定に有識者として携わった飯尾良英中部学院大学人間福祉学部長による挨拶や、社会福祉法人 新生会(グレード2)及び社会福祉法人 大東福祉会(グレード2)の取組み紹介などが行われた後、認定事業者を代表して、社会福祉法人 新生会(グレード2)の今村寧理事長、社会福祉法人 岐協福祉会(グレード3)の伊藤満苑長が、和紙で作られた認定証を受け取りました。認定証を授与した岐阜県知事は「2025年には、県内で必要な介護職員数が7千人足りなくなる見通し。介護人材の確保、育成、定着は喫緊の課題。皆さんが介護事業者のモデル、リーダーとなり、ご活躍いただきたい」と激励しました。
認定事業者を代表して医療法人・社会福祉法人 和光会(グレード2)の山田 豪理事長が「今回の認定は大きな励み。介護職員一人ひとりが専門性を発揮し、将来を思い描きながら働ける仕組みづくりに継続的に取り組み、より上位のグレード取得をめざして努力していきます」と決意表明を行いました。
岐阜県は今後も関係機関との連携を図りながら、介護人材の確保・育成・定着対策を推進していきます。
◎制度に関するお問い合わせ
岐阜県健康福祉部高齢福祉課
〒500-8570岐阜県岐阜市薮田南2-1-1
TEL058-272-8289(土日・祝日を除く9時〜17時)
「介護のプロ スキルアップセミナー」開催レポート
update 2016/12/06
2016年12月5日(月)に「第4回 岐阜県介護のプロ スキルアップセミナー」が羽島市文化センターで開かれました(主催:岐阜県/企画運営:一般社団法人 岐阜県介護福祉士会)。介護の知識や技術に磨きをかけたい、もっと成長したい…。そんな意欲を持った方々を応援するための実践的なセミナーで、会場には岐阜県内で介護職に携わる約300人が集まりました。
冒頭、聖隷クリストファー大学 教授の野田由佳里氏が「介護職が誇れる実践力」と題して講演。野田氏は「介護職のスキルアップの決め手は“気づき力”」と話し、「感謝の姿勢、謙虚な姿勢、共感する姿勢、研鑚し続ける姿勢。それぞれの頭文字を取って“4K”を常に意識し、誇りを持って仕事に取り組んでほしい」とアドバイスしました。
続く技術交流分科会では、豊富な現場経験と教育実績を持つ3人の講師が食事介助、入浴介助、排泄介助のポイントを、事例を交えて解説。参加者の皆さんはメモを取りながら熱心に聞き入っていました。
食事介助のスキルアップ:講師 野倉ヤエ子氏(あじさい看護福祉専門学校 非常勤講師)
入浴介助のスキルアップ:講師 高野晃伸氏(中部学院大学短期大学部 准教授)
排泄介助のスキルアップ:講師 野田由佳里氏(聖隷クリストファー大学 教授)
セミナーを締めくくるパネルディスカッションでは、介護職員の人材育成に積極的に取り組む和光会グループの事例を紹介した後 、講師らが活発な意見交換を行いました。
約4時間におよんだ今回のセミナーは、参加者の多くの方々にとって、自らの知識や技術を再確認し、今後のキャリアデザインを考える貴重な機会になったのではないでしょうか。
セミナーを企画運営した岐阜県介護福祉士会の浅井タヅ子会長は「介護のプロは、現場で活躍する皆さんが育てていくべき。今日のセミナーで得た学びをぜひ職場に持ち帰って実践し、チームのみなさんとも共有してほしい」と話していました。
岐阜県ではこれからも、介護職に携わる方々のスキルアップを応援するさまざまなイベントを開催していきます。どうぞご期待ください。