介護の勉強 私たちらしい学び方

白石稟さん(左)・小森凌真さん

  • 岐阜各務野高校 福祉科2年
  • 取材年:2025年

私たちが福祉系高校で学ぶ理由

【小森凌真さん】:僕は子どもの頃から看護師を目指しているのですが、中学生の時に祖母が介護施設に入所したことがきっかけで、介護福祉士の仕事にも興味を持つようになりました。祖母に優しく声をかけながら喀痰吸引(かくたんきゅういん※吸引器を使って口や鼻などから痰を吸引し取り除く医療的ケア。医療職のほか、特定の研修を受けた介護福祉士も行うことができます)をする職員さんの姿を見て、かっこいいと思いました。以来、僕の中では介護と医療は一体的なイメージがあり、大学の看護学部で学ぶ前段階として、岐阜各務野高校 福祉科で介護福祉士の資格取得を目指すことを決めました。
高校生活で力を入れているのは、勉強とホッケー部の活動を両立させることです。岐阜各務野高校のホッケー部は男女ともに、これまで日本代表選手も多く輩出してきた強豪校です。練習がほぼ毎日あり、自宅での勉強時間は限られてしまいますが、だからこそ集中力や時間管理能力が身に付いたと感じています。同じ目標を持つクラスメイトや、親身に指導してくださる先生方の存在も大きいですね。たとえるなら、福祉科は「介護福祉士国家試験」という山頂を目指す1つのチーム。「みんなで一緒に合格通知を手にしよう」と、クラス全体が強い団結力で結ばれていて、とても居心地がいいです。
福祉を学ぶことで、人間の心と体のしくみや高齢者の方々に多い疾患、ケアの方法などについて理解が深まり、看護師への思いがさらに強くなりました。将来は、介護と医療の両面の知識・スキルを持った看護師として、1人でも多くの人の健康を支える存在になりたいです。

【白石稟さん】:介護の仕事との接点は中学生の時にありました。一緒に暮らしていた祖父が体調を崩し、徐々に足も不自由になって、最期は介護施設でお世話になりました。亡くなるまでの2カ月間、介護職員さんたちが祖父や私たち家族にも温かく寄り添ってくださったことが印象的で、とても素敵な仕事であると感じました。高校の進路選択で普通科にするか福祉科にするかで迷いましたが、「早く介護の勉強がしたい」という気持ちから、岐阜各務野高校 福祉科に入学しました。
福祉科での学びは座学から実技演習、施設実習まで幅広く、仲間と一緒に活動したり意見を交わしたりする機会も多いため、とてもアクティブです。中でも、自分の成長を実感できるのが校外実習です。振り返ると、入学前の私は「介護の仕事」を限定的に捉えていました。着替え、食事、移乗、入浴、排泄など、利用者様の不自由を介護技術で手助けするイメージだけを持っていました。しかし、介護の現場では必ずしも教科書通りに介助することが「正解」とは限らないことを学びました。その時々で対応を考え、利用者様が自分らしく幸せに暮らしていける環境を作ることが、介護の目指すところなのだと学びました。また、施設では介護職だけでなく、さまざまな医療職の人たちが協働していること、その中でも言語聴覚士が不足していることを知りました。もし私が介護福祉士と言語聴覚士の両方の資格を取得すれば、より現場で頼られる存在になれるのではないかと考え、卒業後は医療系大学に進学することも視野に入れています。残りの高校生活の中で、先生や家族にも相談しながら将来像を明確にしていきたいと思います。

介護を学びたい人へのメッセージ

福祉科では、国語や数学、英語といった教科に加えて介護福祉士国家試験を受験するための専門科目も学ぶので、定期テストの科目数が10以上になる時も。正直、勉強は大変ですが、自分の夢に近づいている実感が日々味わえるので、嫌だと思ったことは一度もありません。僕と同じように、勉強と部活動を両立させている仲間もたくさんいます。福祉に興味がある人はぜひ、この学校で充実した高校生活を送ってください。(小森凌真さん)

私が岐阜各務野高校を選んだのは、見学会に参加した時の印象がとても良かったからです。学校全体の明るい雰囲気や、先生と生徒の距離の近さを感じました。入学してからもその印象は変わっていません。先生方は放課後も、質問をするといつも優しく分かるまで教えてくださり、とても大きな支えとなっています。(白石稟さん)
※インタビュー内容は取材時のものです。

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