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大脇美來さん
「介護」に対する捉え方が大きく変わった福祉科での学び
- 私は、子どもの頃から、近所に住む曽祖母と祖父母の家に遊びに行くのが大好きでした。特別何をするわけでもなく、一緒にごはんを食べ、おしゃべりをするだけ。でも、そこに流れる穏やかな空気がとても心地よく、今も週末になると、必ずと言っていいほど通っています。
そんな私に、中学時代の担任の先生が「介護の仕事に向いているんじゃない?」とおっしゃり、坂下高校の福祉科のことを教えてくださいました。さっそくホームページで調べ、体験入学にも参加してみたところ、福祉科では介護や福祉のプロになるために専門的な知識・技術を学ぶこと、卒業時に国家資格の介護福祉士の取得を目指せることがわかりました。介護の仕事なら、「お年寄りと接するのが好き」という自分の個性を生かして働くことができる。漠然とですが、将来のなりたい姿が浮かんできて、坂下高校への入学を決めました。
入学してから驚いたのは、介護という学問が想像以上に多様であること。体の仕組みや社会保障制度などを学ぶ座学の授業もあれば、車いすや介護用ベッド、リフトといった福祉用具を使って介助技術を身に付ける実習もあります。学校の外へ出て職場を体験する施設実習もあり、1学期にはデイサービスで1週間お世話になりました。他にも、卒業までにいろいろなタイプの施設へ実習に行く予定なので、今からとても楽しみです。
これまでの学びで、「介護」に対する捉え方が大きく変わりました。以前は介護=お年寄りができないことを全て助けるというイメージを持っていたんです。でも、そうではなく、介護において何よりも大切なのは相手を理解することであり、状況によって声かけやサポートの方法を変える必要があることを実感しました。
坂下高校の福祉科は1学年20人定員の少人数制です。2クラスあった中学時代と比べて少し寂しいなと思う時もありますが、先生との距離が近く、わからないことをすぐに聞けるのは大きな魅力です。毎週水曜には3年生との合同授業もあります。そこで一緒にグループワークに取り組むと、いつも先輩たちの知識量やコミュニケーション能力の高さに驚かされ、「自分もそうならなくては!」と刺激をもらいます。
介護福祉士の国家資格合格を目指す私の高校生活はまだ始まったばかり。尊敬できる先生や先輩、同じ目標を持った仲間がいるこの場所で努力を重ね、夢を叶えたいと思います。
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介護を学びたい人へのメッセージ
- 坂下高校の福祉科で学んでいる人たちはみんな優しくて、学年を超えて仲良くなろう、一緒にがんばろうという気持ちが強く感じられます。介護福祉士になるための勉強は覚えることが多くて正直、大変ですが、1人じゃないという意識が心強さとなり、モチベーションにつながっています。
東濃エリアで介護を学びたい気持ちを持っている小・中学生の人にはぜひ、この学校を選択肢に入れてほしいですね。恵那市と中津川市には返還免除型の「修学資金貸付制度」という制度も設けられている(※卒業後、市内の介護施設などで介護福祉士として5年間勤務することなど、一定の要件があります)ので、そちらもチェックしてみてください!
※インタビュー内容は取材時のものです。