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人は、誰でも年をとります。年をとると体の機能が低下し誰かの手助けが必要となる場合があります。年をとると、どのような体の機能低下が起こるのでしょうか。また、普段生活する中でどのようなことに困るのでしょうか。 - 
- 視力の低下
- 目が見づらくなる/目がかすむ/視野が狭くなるため、障害物を避けづらくなる
 - 聴力の低下
- 耳が聞こえにくくなる(特に高音域)ため、危険に気付きにくくなる
 - 味覚の低下
- 味を感じにくくなるため、食事に無関心になる
 - 平衡感覚の低下
- 姿勢が保てないため、転びやすくなる
 
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- 記憶力低下
- 昔のことを良く覚えていても、最近の出来事を思い出しにくくなる
 - 臭覚の低下
- においの感覚がにぶくなるため、ガス漏れなどに気付きにくくなる
 - 筋力の低下
- 立ったり・座ったり・歩いたりが困難になる重いものを持つことができなくなる
 - 感覚機能の低下
- 温度や痛みに対する感覚が鈍くなるため、お湯や暖房器具でやけどをしやすくなる
 
 
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  みんなの考える
 福祉って何かな?困っている人を見かけたら声をかける…。電車やバスで体の不自由な方に席をゆずる…。  それも、福祉の1つだね。今回は、福祉のプロの仕事、特に高齢者にかかわる仕事を中心に一緒に勉強していこう。 それも、福祉の1つだね。今回は、福祉のプロの仕事、特に高齢者にかかわる仕事を中心に一緒に勉強していこう。
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高齢者とは、一般的に65歳以上の人を指します。岐阜県においては、2010年にはおよそ4人に1人が高齢者ですが、2035年にはおよそ3人に1人が高齢者になることが予想されます。また、高齢者が一人で暮らす世帯が増えることも予想されています。 
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全体の人口のうち、15歳以上64歳以下の労働力となる人口を生産年齢人口といいます。2010年では高齢者1人に対し生産年齢人口2.6人ですが、2035年には高齢者1人に対し生産年齢人口がおよそ1.6人となることが予想されます。 
 つまり、2035年には1人の高齢者を1.6人で支えなくてはならないことになります。
 
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今後、介護を必要とする高齢者が増加することが予想されるため、介護職員がますます必要になります。岐阜県では2012年に25,449人が介護職員として働いていましたが、2025年には39,559人が必要と予想されています。 
介護を必要とする高齢者は、自宅で生活を続ける人、施設へ入所する人、日中だけ施設を利用する人など様々です。そうした生活を支えるため、在宅・施設を問わず福祉・介護の職場では、介護を行う職員だけでなく多くの職種の職員が働いています。どんな仕事をしているのでしょうか。
介護職員・訪問介護員
(ホームヘルパー)
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  介護職員にとって
 大切なことは?介護職員は、機能の低下を防ぐためにも、その人らしい生活を送るためにも「何でもやれば良い」というものではなく、できることは自分でやってもらい、できない部分をサポートすることが大切なんだ。また、最近では、道具を使って介護を行ったりするため職員の負担が減るような工夫もなされているよ。 
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2015年12月から介護職の方のスキルアップ支援を目的とした「介護職員初任者研修費用補助制度」がスタート。事業者に最大8万円が支給されます。 主な仕事内容◎食事のお世話◎トイレのお世話◎入浴のお世話◎着替えのお世話◎歩行や移動の介助◎利用者・家族の精神的サポート(話し相手、悩み相談、介護についてのアドバイス)◎掃除や買い物(在宅)◎レクリエーションのサポート(施設) - 
取得が望ましい資格●介護福祉士(国家資格) 
 ●介護職員初任者研修(公的資格)
- 介護福祉士に 
 なるには?
 
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- 生活相談員・生活支援員
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利用者・家族・職員の間に立って調整を図るキーパーソンです。利用者の相談に乗ったり、家族と連絡を取り、どのような支援を行うのがよりよいのか一緒に考え計画を立てたりします。 主な仕事内容◎利用者・家族の相談援助◎入退所の手続き◎家族との連絡・調整◎利用機関との連絡・調整 取得が望ましい資格●社会福祉士(国家資格) ●社会福祉主事任用資格(任用資格) 
 - 看護師・准看護師
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健康管理のアドバイスを行ったり医療機関との調整や衛生管理を行い、医療面から利用者を支えます。 必要な資格●看護師(国家資格)・准看護師 
 - 作業療法士
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工芸や手芸、生活動作の訓練を行い、機能の回復や機能低下の予防を図ります。 必要な資格●作業療法士(国家資格) 
 - 調理員
- 施設において、栄養士が作成した献立に基づき食事を作ります。また、個々の利用者の状態にあわせた食べやすい調理方法の工夫も行います。 
 
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- 介護支援専門員
 (ケアマネジャー)
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自宅で暮らす高齢者などを対象に、自立した生活を送るためどのような介護サービスを受けられるか、「ケアプラン」と呼ばれる介護サービス計画を作成します。また、施設では、利用者のケアプランの作成や生活支援を行います。 必要な資格●介護支援専門員(公的資格) 
 - 理学療法
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身体機能や身体能力が回復するように医学的リハビリテーションを行います。 必要な資格●理学療法士(国家資格) 
 - 管理栄養士・栄養士
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個々の利用者の状態に応じた献立を作成するほか、食生活の改善や栄養指導にあたることもあります。 必要な資格●管理栄養士(国家資格)・栄養士 
 - 事務員
- 費用の計算や請求など会計業務を行うほか、来客や電話の対応などの業務を行います。 
 
高齢者にかかわる介護・福祉の職場は、利用する方の状況に合わせて多くの種類にわけられます。自宅で暮らす人、施設で暮らす人、日中施設を利用する人を支える職員はどんな場所で働いているのでしょうか?
自宅で暮らす高齢者を訪問し
サービスを提供する職場
高齢者の自宅で食事、トイレ、入浴、掃除などの日常生活上のお世話をしたり、移動式浴槽を持って行き入浴のサービスを行います。また、看護師が健康状態の観察や医師の指示のもと療養のお手伝いをします。
●訪問介護事業所 
●訪問入浴事業所 
●訪問看護事業所
日中、施設などに通う高齢者に
サービスを提供する職場
日中、施設などに通う高齢者に対して、食事や入浴のサービスを提供するほか、リハビリやレクリエーションを行い機能回復訓練をします。
●通所介護事業所(デイサービス)
施設で暮らす高齢者に対し
サービスを提供する職場
自宅で適切な介護を受けることが難しい高齢者が、施設などに入って生活をします。施設では、家族に代わって日常生活に必要なお世話をしたり、リハビリによる機能回復訓練を行ったりします。
●特別養護老人ホーム 
●介護老人保健施設 
●グループホーム(認知症対応型共同生活介護事業所)
岐⾩県の介護の現場で働く皆さんに
「この仕事をしていてよかった!」
と思う瞬間や、やりがい、
 魅力について聞いてみました。
 
 
岐⾩県では⼩中学⽣とその保護者の方、高校生を中⼼に、広く介護の仕事の魅⼒ややりがいを発信するイベントを実施しています。夏休みに地域の介護施設へ親子で職業体験に行くバスツアーや、さまざまな体験・展示コーナーを集めたフェスタはその一例。「介護の仕事に興味があるけれど、具体的にはどんなことをするのかな」「実際に介護の仕事に携わっている人に話を聞いてみたい」。そんな思いを持った皆さんに毎回多数ご参加いただき、好評を博しています。











 
 
 
 
 
 
 
