介護の勉強 私たちらしい働き方

川﨑武紀さん

川﨑武紀さん

7年目
  • 事業者ジャンル

    特定施設入居者生活介護
  • 勤務先

    介護付き有料老人ホーム 憩いの里・大垣/株式会社 川徳
  • 取得資格

    准看護師免許、スマート介護士
  • 取材年

    2024年

特定施設入居者生活介護とは

特定施設入居者生活介護とは、利用者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう、指定を受けた有料老人ホームや軽費老人ホームなどが食事や入浴などの日常生活上の支援や機能訓練などを提供します。

前職の経験を生かして自分なりに貢献したい

介護現場のICT化で、より快適な施設・職場に

介護職をめざしたきっかけ

前職では自動車部品を中心とした製造業をしており、入職するまでは介護職の知識や技術はまったくありませんでした。右も左も分からない業界への挑戦でしたが、先代から当施設を引き継ぐために、7年前に准看護師の免許を取得。作業の効率化を常に考えていた前職とは違い、入職当時は記録や資料などがすべて紙で管理されており、非効率で職員の負担になる作業がほとんどでした。介護職の経験はありませんでしたが、職員の方々が働く様子を見て「もっと効率的にできないか」と改善を図り、より良い職場環境を作ることが自分にできることだと考えるようになりました。

私は今、こんな仕事をしています

現在は施設全体の管理のほか、利用者様の困りごとがあれば生活相談員として相談を受けることもあります。また、毎日のリハビリやレクリエーションに飽きてしまわないように、定期的に新しい内容を考えるのも私の役目です。リハビリを続けたことで歩行ができるようになり、利用者様がご自宅へ戻られたときは嬉しかったです。施設内の掲示物はほとんど利用者様に作っていただいたもの。季節に合わせた飾り付けにすることで、利用者様が写真を撮ってご家族との会話のきっかけにされるなど、日々の楽しみにしていただけるように工夫しています。

やりがいを感じる時

介護現場のICT化を進めており、介護記録の電子化やスマートスピーカーを使った時間管理など、効率化を図っています。利用者様の記録をタブレットに残すことで共有がスムーズになり、救急搬送時は外部との迅速な連携にもつながっています。前職で使っていたICTの技術が生かせたときは、喜びもひとしおでした。新しい機能を導入するときは、必ずしも成功することばかりではありません。試行錯誤するなかで、慣れない機能でも積極的に学んで、ついてきてくれる職員がいることが心強いです。電子機器の操作が得意ではなくても、興味を持って何でも挑戦してみると、日々変わっていく介護の仕事も楽しく感じられるかもしれません。

今後の目標

ICT化の一環として、スマートフォン対応のナースコールの導入を考えています。職員がスマートフォンでナースコールを受信できるようにすることで、施設内のどこにいても確認が可能に。距離的に近い職員が対応できるので、ナースコールを取りに戻る時間がなくなります。移動時間の短縮にもつながり、時間が有効に使えるようになるので、働きやすい環境を整えるためにも実現したいです。2024(令和6)年には介護保険制度の改正があり、介護業界も常に変化しています。働く人も自ら学び、新しい知識を取り入れていくことが求められるでしょう。当施設でも研修や勉強会を通して、教育にも力を入れていきたいです。

私のワークライフバランス

仕事が終わったら頭の切り替えをするように心がけています。前職では頭の切り替えができず、仕事のことを考えて夜眠れないこともありました。職場を出て車に乗った瞬間からはプライベートの時間。私は家族と一緒に海釣りに行くことが趣味なので、休日のことを考えて楽しみを作るようにしています。仕事中のパフォーマンスにもつながるので、職員にも伝えて職場全体でワークライフバランスの向上を目指していきたいです。
※インタビュー内容は取材時のものです。
  • 川﨑武紀さんが働いている認定事業者

    株式会社 川徳

  • 〒503-0015 岐阜県大垣市林町7丁目982-2
  • https://ikoinosato-ogaki.com/
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